ぼんち揚、食う?

元IBDP生による、IBDPの履修に役立つ情報をまとめたブログ

IBDP徹底攻略:科目選択編 理系の学部進学を目指している皆さんへ

 

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はじめに

この記事では、IBDP(国際バカロレア)で42点をとった私が、理系学部志望の多くの日本人が悩むであろう以下の質問に対して答えています。これから、IBDPを履修する皆さんの参考に少しでもなれば幸いです。

 

Q:Math, Physics (or Biology), ChemistryのすべてにおいてHLを選択するのはアリか、ナシか?

結論から先に言うと

理系3科目をHLで固めることはおすすめできません

たとえ、あなたがどんなに理系科目に自信があってもです。

 

まず、理系科目のHLは文系科目のHLより難易度が高いです。これは統計的に裏付けられた事実であり、下の2つのグラフを見ればわかるように平均点、4点以上をとれる確率ともに理系科目が文系科目と比べて低いです。

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参照元

https://www.ibo.org/contentassets/bc850970f4e54b87828f83c7976a4db6/dp-statistical-bulletin-may-2019.pdf

 

また、理系科目は文系科目と比べて履修しなければならない内容が多いので、授業のコマ数が増えます(もしくは、自分で学習する時間を増やす必要があります)。私の場合、Japanese HL(文系)の授業数は週4コマでしたが、Mathematics HLとPhysics HL(理系)は週5コマでした。

 

さらに、文系、特にJapanese HLとEnglish Bは先生が設定した課題をこなすだけで良かったのですが、理系科目は基本的に単元ごとにテストがあるため課題+テスト勉強をしなければなりません。

 

これらのことから、理系3科目でHLをとるのではなく、

理系で2科目、文系で1科目HLをとる方が、IBDPの総合点を伸ばすには合理的だと思います。

 

文系のHLでとるべき科目

個人的に、Japanese A: Language and Literature HL、Japansese A: Literature、English Bの3つをおすすめします。なぜなら、上の2つのグラフからわかる通り平均点、4点以上をとれる確率が圧倒的に高いからです。そのため、日本語が苦手な方はEnglish Bを、日本語に自信がある方はJapanese HLどちらかをとることで高得点を狙いやすくなるでしょう。

 

ここまで理系3科目のHLの履修に対して否定的な意見を述べてきましたが、

一部の大学の学部は(例:東北大学工学部国際バカロレア入試https://www.tnc.tohoku.ac.jp/images/yoko/r3Baccalaureate.pdf)、理系3科目HLというハードルの高い出願条件を設定しています。この出願条件を持つ大学に興味があってもその学部が第一志望でない限り、出願自体を諦めることも選択肢になりうると思います。

 

それでも、どうしても理系3科目をHLでとりたいと思っている方は、自分がどの文系科目だったらHLをとれるか考えておくべきです。なぜなら、IBでは、最初の1ヶ月くらいは科目変更、HLとSLの入れ替えを比較的簡単にできるからです。

 

ここでは、私の体験を元に個人的な意見を述べさせていただきましたが、IBDPの科目選択は今後の2年間を左右するものなので、学校の先生や保護者の方とじっくり相談して選択することをおすすめします。

 

ここまで読んでいただきありがとうございました。もし興味があれば、他の記事も閲覧してみてください。

 

ぼんち揚

 

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